ふわふわとエアコンから流れ出るぬるい風で泳いでるのは、枯れかけた観葉植物と一匹の羽虫。羽虫はやはり苛付くので手で叩き潰すのだけれど、羽虫は捕まらず、暗い部屋にパチパチと音が響くだけ。なんか虚しくなるよな。そして競馬雑誌をみていい馬いねーなーなんて虚しくなって、吸殻の山が出来た灰皿に虚しくなって、まあ虚しさの連鎖で、後は、寝るだけで。布団かぶって願うことは、夢は虚しく有りませんように。って。でも朝起きてみても夢のかけらさえも覚えてない。けど、虚しくなったかってーと、そうでもない。