匂いってやつは思い出を想起だか喚起だかそういうのをさせるので、例えばもうすぐ香るであろう沈丁花を匂いを嗅げば幾つかの春の思い出とやらが思い出のであろうし、金木犀や椎の花にしても同じ事だ。いや、別に自然物では無くても、石油ストーブの匂いであったり、蚊取り線香の匂いも然りということで。
そして匂いのするものといえば煙草、であり、僕は22になってもまだマルボロマルキンとKENTとKOOLとマイセンスーパーライトの煙を混ぜると18の夏が蘇ってくると思うわけだし、キャスターの甘い匂いを嗅いだならば死んだ叔父さんのことを思い出すのだろう。といったことを加護ちゃんが喫煙で謹慎なんていうろくでもないニュース*1を見ながら思った。
いや、思ったと言ってもそんなに大して思っているわけじゃあない。この日記を書くために思ったみたいなもので。純粋に今思っていることは、左上奥の歯に舌を当ててみると奥の方が少し欠けている事に気付いたのだけれど、それは生まれつきそうであったのか、そうでなかったのか。そうでないのなら大変やなあ。なんていう別段面白くも素敵でも無いことだけれど、結構僕にとっては大事なことだ。が、こんなことを書いても他の人は面白がってくれないので、”一人で吸う煙草の匂いに思い出は付加されない”とかいう歯の浮くようなことでも書いてまとめれば良かったのかなあ、はてなはよくわかんねえや、とか色々思った。

*1:たしか昨日誕生日でしょ