携帯からひがみ

他人の実家をねぐらにして一夜を過ごしたが、駄目だ家猫は。愛に飢えてないからまったく持っておれを見向きもしない。腹が減ってないから媚もしない。駄目駄目。そういうのならば犬のほうがよっぽどいい。腹を空かせながらもギラギラとした目で睨んできて、いろんなやり取りをするのが猫という存在だったのに、昨日お邪魔した家の猫は、無視1、逃げる1、匂いをかいだ後無視1、あーそうですよ、俺は足がくさいかもしれんよ、申し訳ないね。本当に。
一夜限りの出会いなんざそんなもんだ。昨日伸ばした手、引き取り先も無くてなんつーか、寂しげではあったけれど、ま、可愛いかったから許してやるとする。