幼少時の時分、おかんは習い事の先生をしていたので昼の3時には家に居らず、夜勤に出勤する親父だけが居た。おやつをくれとねだると「甘いものは女の食い物だ」とよく言い、いりこ、ピーナッツ、イカのうちどれかをくれた。駄菓子屋までは5キロほどありスーパーは子供の行ける範囲に無かったので親父に貰った酒のつまみ的なものを食べながらそれでも口が寂しくなったらスイバだとか柿だとかを食べて育った。ので甘いものをおやつに食べるという概念があまり無いうえに、ベストフレンド的な存在がネコであることからイカばかりコンビニで買っていたが、友人が良く行くコンビニにバイトとして入ったことでこの間教えて貰ったのは、僕のあだ名がイカであるというなんというか凄い悲劇があり、今日は明治ミルクチョコレートを買いリプトンのミルクティーを買い太巻きとソバを買い、イカの欠片も無いものを購入して帰ると、駐車場で猫が居た。きちんと可愛く座って僕の帰りを待っているかのごとく。
それはどうにもさみしいというかなんつーか、いや、イカだけで繋がる関係性ってのも悲しいけれど、そういうのじゃなくて、うーん。