深い河 (講談社文庫)

深い河 (講談社文庫)

本を捨てようと思ったが、捨てる前に読んでおこうと再読。そしたらこれは捨てる本では無いな、と残すハメになってしまった。さらにこの本の解説に三島の豊饒の海と読み比べるのも面白いとあったので、豊饒の海部屋のどこぞにあったようなと探してみたが2部からしか無かった。なんだ俺の部屋は。
そういえばあくたがわ賞、なおき賞が発表された。まあ見事に候補作を読んでいない。安徳天皇〜だけ。なおき賞でいさかこうたろうさんが獲らなかったことがネットでは話題のようだ。僕はいさかこうたろうさんは好きではないので好きな作家がそんなにいなかった今回あたりで獲っておいてくれればよかったのにと思う。予想ではここ3年のうちに瀬尾まいこがなおき賞を獲ると思う。別段好きでも嫌いでもないが。
今なおき賞の歴代受賞作が載っているサイトを見ているが面白い。平成5年上半期の受賞作がマークスの山であり候補作にガタラの豚。平成8年上半期ではなんと蒼穹の昴が落選。古いところまで見てみると昭和54年上半期には受賞作家が田中小実昌さんと阿刀田高さんというなんか歴史があるねー。と適当に書いてみた。
やっぱり惜しいので残すことにした本たち。
冷血

冷血

カポーティって人はなんか村上ハルキさん的なのかとか適当に思って読んだ本だったけれど、いまの時代に読んでもこれは凄い。
楊家将〈上〉 (PHP文庫)

楊家将〈上〉 (PHP文庫)

やっぱりすばらしい物語だと思う。こういうのは本当に好きだ。今の日本では全くのリアリティが無くなったハードボイルドがきちんと生きている。
ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

サリンジャーをいまだに理解しきれない表題作がとてもいい。情景が未だに浮かぶ。もう一つの作品は今となってはベタな気がする。
かつて白い海で戦ったー沢木耕太郎ノンフィクションV

かつて白い海で戦ったー沢木耕太郎ノンフィクションV

一瞬の夏が入っているやつ。僕は沢木耕太郎が好きなのか嫌いなのかいまだにわからない。ただ多くのことは学んだと思う。