JCの事を考えねばなるまい。どの馬が来るかとかいう問題以前に、ディープインパクトを買うか、という、ディープを買って、おまえはどうなんだ、という点だ。池江さんのあの会見、藁くずに薬が引っ付いていたのをレース前に吸ったかもしれないって。おそらくそうではあるんだろうけれど、どうにももやもやとする。だからといって欧州年度代表馬と去年の有馬勝ち馬と無敗で三冠した馬がいるのに、バルク買うか?って話になって、かいまへん。と慣れない関西弁で答える。そんな問答繰り返している。サムソン?ドリパス?パンドラ?うーん。スイフトだってお釣りもう残ってないでしょ。しかも24。まさかのユキノサンロイヤル?ねえよ。まーディープかな。ディープだろ。勝つし。お金儲かるし。
ただね、お金儲かるとかそういう云々の後づけをつけちゃうのが嫌なんだなー。嫌なのだ。いやもちろん競馬はお金儲けてなんぼと思ってるけれど、今回は。ディープ−ハーツの馬単一点(咽鳴りコンビ)買って、そんで外れて、糞ディープとか悪態ついちゃうような、そんなのはすげー嫌だな。もうあの馬は勝つしかないよな。勝つしか。俺にとってのあの馬も、そうでない、普通のあの馬も。寂しいのか美しいのかすばらしいのか駄目なのか、主観も客観もごちゃついた中ディープインパクトを見ていて、あー競馬を知って良かったと思った。その良かったってのもまあ字にするなら良かったってだけで、深くいえば良いのか悪いのかわからんし、ただ分かっているのはあいも変わらずオッズの低いディープの馬券を日曜には買っていて、勝っても妙味なし、と呟いて、負けたら本当にがっかりするんだろうな、と思っていて、思い描く劇的なハッピーエンドな着地点はどこにも見えず、傍から見れば無難で面白くない馬券購入者である俺はまあ、どうなんだ。ほんと、期待しすぎてすいませんでした。オグリキャップ的なすげードラマを求めてたんです。
正直な話コスモバルクから勝負して、自分の中で上手いことできてるドラマに乗っかるのが、楽ではあるが、日曜はディープ頭の馬単を買って、くちゃくちゃと消化できないものを噛み続けよう。幼少の時、焚き火に入れたビニールから出た緑の火。そんなことを思い出したが、比喩とかあんまり好きじゃないのでやめとこう。ま、あれだ、金カネ言っとこう。そういえばカネヒキリはどこいったんだっけ?