京都競馬場の芝の上にいる、サークルであろうか、あまり見ていないけれど男3人に女3人ぐらいか。男は女に複勝のシステムを教え、女は好きな馬の名前で馬券を100円買う。目の前にいると面倒臭いのであるが、こいつらがいるから淀は素晴らしいのだ、とも思う。ウザイ子供はおれの隣で手すりにぶら下がりぶらりぶらりとゆらつき、たまにおれを蹴る。それでも可愛さはある。ポニーもそう。可愛くよたよたと世界を横切るが、糞も垂れる。その糞を踏んでおれは「うんこまきさん*1がくるかもね」とのたまう。
なぜかあの場所は平面ではない。それはもちろんおれがそう思いこもうとしているからなのだが、平面でない素晴らしさと連れに隠れて飲んだビールでうとうとして、空を見たなら、きれいと思うだろうよ。矛盾だか裏表だか、そういうものを作り上げ、無理矢理愛しちゃってる感があるが、しばらく色恋と離れたおれには、愛ってそういうもんでしょうよ、と思っている。しかしまあ芝だけはいつも、ただ暖かいな。

*1:小牧Jのあだ名?