以下ポニョについて
でかい雲があったらあの中にラピュタがあるかもしれないだとかでかい木があったらトトロがいるかもしれないだとか、不思議なトンネルを抜けたら不思議な世界があるかもしれないだとか、そういうかもしれないーと思わせる強度を宮崎アニメは持っていたのだけれど、おれは正直海の中にポニョがいるかもしれないなんてビタイチ思うことは出来なくて、それはラピュタやトトロや千と千尋はおれのなかにきちんと世界をいただくことが出来た映画であるのだけれど、ポニョは宮崎駿の映画でおれにはまったく持って繋がっていない。ハウルもそんな感じ。だからアニメーションが凄いとかそういう方向の感想に行かなければならないのだろうけれど、手書きでたくさんの絵を書かれてるのかもしれないが、おれはそれなりに楽しかったが凄い凄いと連呼するほどでもないし、まあそういう感じだ。ひとつひとつのシーンに意味があるのかもしれないけれど遠く離れた世界の意味を毎回1800円出しながら探るほど好きじゃないし、おれのもとめる意味は埋まってないとおもう。ただね、ソウスケは健気でよかった。健気って人間の美徳だとおもう。