甲子園球場で飲んだビールか、はたまた屋上で飲んだ酎ハイか、それとも夏の終わりがそうさせているのか、少しばかりほろ酔いで南港の高い高いビルに登り、港のコンテナがトラックに積まれていく様をなぜか男二人ですげーすげーと夢中になって見ていた。

男二人でビルに登ってもあー綺麗だねなんて感想は言葉になることは有り得ず、都市計画の話だとか、コンテナをトラックに載せる人はどうやって載せるコンテナを正確に把握してるんだとか、人間のDNAの配列は30億通りしかなくて、それは何とかビットでDVD一枚に入ってしまうなんていう話だとか、傍から見たら素敵要素の無い話をした。宇部商の話はしなかった。どう話していいかわからなかったから。

夏の終わりっぽい雰囲気がだらだら続くのは嫌なので、はい、夏が終わりました。なんて声に出して言ってみたが、もう少し粘ろうよ。なんて思ったりして、つくづくしょっぽい男だなと思った。