アルバイト先の新人歓迎会だったが、新人の人たちの眩しさに耐え切れず僕と木田は店の端に固まって、ピッチャーの残りをちびちびと飲みながらつくねをほじくり返し中の玉葱を分別する、なんていう事に熱をあげていた。
「あのな、高橋は握力が80あるねんて」
「あれやろ、空手でインハイかなんか出たとか言っとったわ」
「握力80でオナニーしたら絶対遅漏になるやろ。そのへんの女の子の膣じゃあ絶対満足できへん」
「そんなものでもないやろ」
「高橋に遅漏かどうか聞いてきて。お前遅漏なんかって」
「めんどいやん。言うのもめんどいし、高橋ってめんどい人間やん」
「ねーお願いします。お願いします」
「駄目駄目。つーか人参はこっちにおくなや。玉葱だけやろ」
そんな死ぬほどくだらない会話をしていたら、ホールの新人が2人、バイトが終わって一旦家に帰ったのか、小奇麗な格好で立っていた。
「新しく入った八木と南です、よろしくお願いします」
僕があーはいはいよろしくお願いしますと言えば良かったのだが、そのまえに木田が
「八木さん黒い服着て、黒山羊ですやん」と言い放ち
、見事可愛げなキャミソールでホールの○○さんにあの人たちが厨房のバイトで一番なんとかな人たちだから挨拶言っといてといわれたのだろうなあ、と


そろそろ煙草を吸っても許されるのではないか。別れた彼女と友達です、なんて聞くと微笑ましいじゃあないですか(関係ない)。いやニコチンが足りなくてつらいーみたいなのは3日目ぐらいになくなったけど、なんか、寂しいというか、そういう感じ。物足りないような。一ミリを自宅で誰もいないときに吸ってみようかなあと思ってます。意志薄弱。記録、13日間でした。