競馬のはなし

レイルリンクを差し返したあの一瞬は素晴らしい瞬間であったと思う。ロンシャンから遠く離れた14インチのちっこいテレビからもその素晴らしさは十分に伝わってきた。いやそれだけじゃあなく、ロンシャンの美しいパドックや、素晴らしく仕上げられた馬体や、何故かスマートなスタートや、岡部さんの「まだまだ!」。様々な瞬間は、ただ美しく、素晴らしかった。単勝1.1倍や金子オーナーの勝負服に身を包んだ人たちには少しばかり苦笑したけれども。
しかし結果はご周知の通り3着。すげー悔しい。一銭分の馬券も握ってないけれど、「そのまま、そのまま」て、今思えばディープに「そのまま」は無いだろうなんて感じもするけど、本気で祈って、叫んで、正直確率は30%ぐらいと頭では理解しつつも、勝つと信じてて。でもね、終わっちゃあいないんだよね、と少しばかりの疑問形で尋ねてみる。だからディープありがとうとかそういうありきたりのことは今日の日記には書かないっつーか、そんなん書くか!つー話だよな。勝手に終わらせるなよ。と。
でも、良かったと思う。一日ばかり経って美化しはじめちゃったのかとも思うけれど、ディープインパクト凱旋門挑戦は、ものすごく悔しくあるものの、良かった。いくつかの一瞬に見られたあの素晴らしさ。そういうのは、すげー大切なものだと思うよ。