就職活動で上京した際に上野駅近くの店で買ったエロ塗り絵の乳首の色を塗る色鉛筆がどうにも無い。そういう話をした。
はじめは西洋人であるか、東洋人であるかもわからない女であったが金髪にしたところ西洋人であるようにも見えた。しかし目は黒にした。12色ある色鉛筆の黒ではなく、HBのシャープペンで塗った為、くすんでいるかのように見えた。いや、そんなことは自分たちの話においては大して意味を持たない。わかりやすいオチに向かって加速度的に話は進んでいかなければいけないのだろう。エロ塗り絵があった。乳首以外は拙く塗りつぶされた。乳首の色を塗る色鉛筆が無いため、いや、安っぽいピンクで良いならあるのだけれども、そんな柄でも無いので、しようがなしに、黒で塗るのだろう。そういうひでー話。
鼻で軽く笑われ、話した自分でさえも一晩寝れば忘れ去れるそんな些細な日常の一場面ってやつだ。実際、阪神Cプリサイスマシーンを軸にするかどうか唸っている今、エロ塗り絵集は燃えるごみ袋の中で生ごみに囲まれ捨てられるのをただ待つ身。ま、なんだかね、可哀想というのか乳首だけは安っぽいピンクで塗った。どこで始まったのか知らんけれど、きれいな終わり方の無い話に再放送ドラマで覚えたつまんねえ優しさみたいなもので乳首をピンクにしたものの、結局安っぽいままで、良い終わりなんてそうそう無いわけで。
でも、そういうろくでもない優しさとかにキレイめのアイドルあたりが惚れて、タヒチ辺りで2人で日本語を教えながらのんびり暮らす。そういうことになんねえかな、と願ってみる。強く願ったら叶うかもしれないので、ためしに強く思ってみたが、別段どうということも無く、日が暮れるのは早いねーとか思った。