京成杯というのはクラシック戦線へのステップレースに他ならないわけだが、競馬界の西高東低によるものか、中山競馬場で行われるこのレースには、これと言った馬が見当たらず、注目どころは神の手デットーリが絶賛したという一番人気メイショウレガーロ、あのシンボリクリスエスの半弟(母が一緒ということです)二番人気ピサノデイラニといったところだが、メイショウレガーロに関しては馬単の相手としてはしょうがないと思いつつも、フサイチペガサスを父に持つピサノデイラニは正直芝二千とか走らないでしょ。走ってマイルまででしょ。そうらしいよ。やっぱり正直ダート馬でしょ。と一人で根拠の薄い確認をしていたが。
それでも馬券の対象から外すには覚束なく、ピサノデイラニ情報をじっくり見ていたら『初戦(唯一の芝のレース)は馬っ気を出したので論外』みたいなことがあった。馬っ気とはようするに勃起していたということであり、その情報を聞いておれは一応京成杯パドックではピサノデイラニが勃起してるのかどうかを確認するんだろうな、と思った瞬間に京成杯へのやる気が急に失われ、俺より10倍は競馬のことを考えている友人に電話してマイネルアナハイム、ショウナンなんちゃらの馬連を買い、当たったら100えんが8000えんやーと彦麻呂みたくえげつなく呟いてみたが、結果としては松岡Jの巧騎乗によりサンツェッペリンが普通に勝った。俺が100円を託した2頭はぜんぜん見せ場無く終わったが、それより駄目だったのが2番人気ピサノデイラニで4コーナーを回った時点から失速してゆき、あーやっぱり罠だったのねと思った。まったく使えないドリーム競馬京成杯パドックを放送しなかったのでピサノデイラニが勃起していたかはわからないのだが、俺は勃起していなかったのだと思う。でもやっぱり勃起していてほしいなあ。と思っている。